【最初に読むべき】チェロを始めるために必要なすべて~特徴・楽器購入・機材・習い方~
こんにちは、チェロ奏者・作曲家のヌビア(須田 史寛)です。
プロのチェリストとして、演奏活動・指導などを行っています。
チェロ奏者としてのプロフィール(この記事の信頼性)は
このページなどをご覧頂ければわかりやすいかなと思います。
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さて、本日は「チェロに興味があるけどよくわからない」「チェロを始めたい」
「そもそもどんな楽器なの?」という人のために、
これからチェロに触れる人にもわかりやすく説明していきます。
チェロの学術的な知識や、歴史的な背景などはWikipediaでお調べください。
ここで触れるのは、あくまでチェロに興味がある人のため、
チェロを趣味・仕事にしたいという人のための、実践的・実用的な知識です。
(※この記事は2020年9月に、本ブログの記事をリライトしたものです。)
チェロってどんな楽器?
チェロはバイオリン属(バイオリン)の楽器です。
バイオリンよりも知名度は低く、よく「大きなバイオリン」などと呼ばれてしまうこともあります。
チェロは「人間の声に一番近い楽器」と言われています。
つまり、だいたい男性の一番低い音域から、
女性の一番高い音域まで、とイメージすればわかりやすいです。
これは何を意味しているかというと、
人間の耳になじみが良い音を出せる
色々なジャンルの曲をカバーできる
ということになります。
つまりは、色々な場面において汎用性が高い楽器といえます。
楽曲の特徴
主にオーケストラにおいては、コントラバスと同じく低音部分の伴奏として用いられますが、
メロディーパートとして使われることもあります。
オーケストラのメロディーは、高い音で華やかなバイオリンが主に率いますので
チェロはそれを支える、縁の下の力持ちとして機能することが多いです。
また、チェロがメロディーを担当する時には
バイオリンにはない温かい中低音で展開を作ることが出来ます。
また、このようにチェロがソロで演奏する曲では
まるでオペラ歌手が朗々と歌い上げるように
雄大に、かつ甘やかな音色で舞台の主役になることもできます。
チェロの知名度
最近では「2CELLOS」や「Apocalyptica」のように
チェロを使って新たなジャンルを開拓する動きも活発化してきています。
クラシックのコンサートだけではなく
テレビ、音楽番組、ポップスやロック、メタル、クラブミュージック……など
様々な場面において、チェロが活躍できる場面が増えてきたように思います。
とはいえ、まだまだ知名度の低い楽器。
しかし言い換えれば、今後の需要において伸びしろが大きい、と言えるでしょう。
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弦楽器の生演奏は今後1番求められる
作曲家の観点からチェロについて考えてみます。
突然ですがこの映像をご覧ください。
これは全部PCによってだけで作られた音源です。
とても簡単にいえばシンセサイザーの音源ですね。
そう、今はPC1台でこのような素晴らしい音楽が創れてしまいます。
しかしこれは、オーケストラのような大人数編成の場合のみです。
これは2020年に発売された最新のPC用バイオリン音源です。
もちろん年々進化してはいますが、それでも生音にはどうしても勝てない感じが否めませんね。
現在の技術では、クラシックの弦楽器の生音をPCで再現するのは大変に困難であり、
すなわち、生音での収録・演奏が一番求められているジャンルの楽器であると言えると思います。
楽器の購入について
チェロの価格
これからチェロを始めたい方にとっては、
チェロ(本体・弓)の価格が心配だという人も多いでしょう。
もちろん楽器の値段はピンキリですが、簡単にまとめると
・初心者用/趣味用 →15万~50万円
・プロ用 →100万円~1000万円
大体このあたりの価格を参考にしていただければと思います。
詳しくはこちらの記事でも解説しています。
>初心者用のチェロはネットで買っても大丈夫?~後悔しないチェロの買い方~
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そのほか必要な小物
チェロを始めるうえで、
楽器以外に必要になってくる小物類があります。
松脂(まつやに)・譜面台・教材・チューナー・メトロノーム……
詳しいアイテムの一覧も別記事でまとめています。
楽器を長く使うため、そして正しく楽しい練習・演奏をするために
いちばん自分に合った小物類を選ぶことが大切です。
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チェロを始めたい
独学?orレッスン?
結論から言うと、チェロを独学で上達させるのは限界があります。
特にプロを目指したい方は、4~6歳ごろからレッスンを受ける必要があります。
チェロは両手の動かし方・音程の調整・表現の出し方……
楽器の中では専門的な知識を要求されます。
また、特に左手については自分で自分の姿勢を確認しづらい楽器であり、
そういう点でもレッスンを受けることをオススメします。
首都圏・地方問わず、通いやすく安定した指導を求めている場合は
大手楽器販売店の運営するチェロ教室がオススメです。
・メリット →気軽に通うことができる、楽器のメンテナンスなどもしやすい。
・デメリット →マニュアル・指導教則通りの指導になる。
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専門的で、実践的な知識をベースにした指導であれば、
個人の先生に教わるのがいいでしょう。
・メリット →先生によっては、より実践的で専門的な指導を受けることができる。
・デメリット →希望の先生の拠点まで通わなければならない、移動が大変。
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習い事としてのメリット・デメリット
チェロを習い事として選びたい場合、
「チェロを弾きたい!」という強い理由がなく、いくつかの候補の中で迷っている方のため
最後に、チェロをこれから始めるうえでのメリット・デメリットも
正直に一覧にしていきたいと思いますので、よければ参考にしてください。
メリット
・演奏者人口が少ないので目立てる
→国内のチェロ演奏者人口はまだまだ少ないのが現状です。
そして今後ますます需要が高まってくると考えると、今から始めるとお得な楽器と言えます。
・持ち運びができる
→コントラバスなどと違い、どこへでも自分の楽器を持ち運びできるのは
チェロ奏者としてとても便利だなと感じる点です。
・どんなシーン・ジャンルでも演奏できる
→記述済み。
・リラクゼーション効果がある
→チェロは瞑想(ヨーガ)と組み合わせても使われるなど、
音の振動や低音が体に直接伝わることで、リラクゼーション効果があるとされています。
・将来の仕事に繋がりやすい
→記述済み。
デメリット
・楽器一式を買うのにある程度お金がかかる
→記述済み。購入費用だけでなくメンテナンス費なども計算しないといけません。
・持ち運びが大変
→持ち運びできる点はメリットですが、電車などでの持ち運びは肩身が狭い思いをすることもあります。
大きい楽器ですので、車をつかえると持ち運びに便利です。
・練習する場所が必要
→チェロは床にピンを指して演奏するため、マンションなどでは下層階に音が伝わり演奏できません。
鉄筋系・防音済みの物件などでないと、音を出せる場所が限られてしまうのが難点です。
・独学で上達しにくい
→記述済み。
・上達に時間がかかる
→チェロでプロになるために10年以上の時間がかかることも。
趣味の演奏でも、弾きたい曲がすぐ弾けるとは限りません。数年単位での付き合いが必要です。
さいごに
チェロを始めるにもいろいろなことを考える必要はあります、
習い事や趣味として迷っている方のアシストになればいいなと思い書きました。
ですが一番大切なのは「チェロを弾いてみたい」「チェロって楽しい」
という気持ちで、心から音楽を楽しむことです。
そのためには、楽器を買うよりも先に
まず実際にチェロの魅力に触れてみること。
そこでこのブログでは無料のチェロ体験レッスンを提供しています。
興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください、それでは。
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