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【3×4×S新曲】『Re:Birth』誕生の流れ~三味線とチェロ、2つで1つになるために~

3×4×S

ついにうまれた3×4×Sの新曲、『Re:Birth』

僕らの『再誕』をかけた、この1曲について綴ります。

ヌビア生誕祭の時に生まれたメロディー

2020年3月7日、ヌビア生誕記念独演会。

この日、「独演」と銘打っているにもかかわらず、相方のしゃみおがサプライズで登場しやがった。

 

本当にまったく知らなくて、しばらくポカーンとするしかなくて。

そのうえアイツときたら、バッハの無伴奏チェロ組曲を三味線で弾くという離れ業をやってのけた。

 

 

そしてそんなドッキリをしかけられたら、そりゃ相方にも何か無茶ぶりをしなきゃ気が済まなくて

(あと、本当に嬉しい気持ちで心がいっぱいになって)

今なら、ていうか今こそ、3×4×Sの最高の新曲ができるのではないかと直感で思った。

 

家でパソコンや楽器に向かって曲を作るのとは、まったく違う思いで作れるのではないか、と。

 

そしてその夜、その会場で、『Re:Birth』の原形は生まれた。

お互いを立てるために

三味線は高音チェロは低音。だから相性がいい、それは間違いない。

でも「相性がいいから俺たちは大丈夫」と当たり前に考えて、それ以上の「合わせ方」を考えたことがなかった。

お互いに遠慮なく全力を出せるからこそ、何も考えず全力を出していた。

 

そりゃそうだ、低音と高音なら、バイオリンとチェロでやるのだって同じこと。

どうしたらもっと三味線が、チェロが、かっこよく聞こえるのか……。

 

 

そのために誰もやったことのない、三味線×チェロの場合の「立たせ方」を開発しなければならなかった。

そして僕らは、お互いの想像より何倍も「自分が引っこむ」ことを覚えなければならなかった。

 

ためて、ためて、爆発

(※ここからは少し音楽的な話になります)

この曲は、今まで作った曲より何倍も「爆発力」を高めたいと思った。

 

構成は

前奏1(チェロ)~前奏2(三味線)~Aメロ(三味線)~Bメロ(チェロ)~サビ(三味線)~ソロ(チェロ→三味線)~Cメロ(チェロ)~サビ(三味線)~転調サビ(チェロ)~後奏(三味線)』

 

綺麗すぎるほど入れ替わる曲なのだ。

そしてこんな構成だからこそ、曲自体はもっともっと『エモさ』を出したいと思った。

 

基本の調は「Bm」、「シ」の音で始まる。

だから「前奏からサビ終わりまで、一切「シ」のベース音を出さない」ようにした。

ためて、ためて、サビ終わりに一気に爆発。

 

そして、そのあとも緊張感があるコードが続いて、焦らすようなコード進行が続いて、

最後のサビで一気にDのメジャーコードで明るく!!そして畳みかけるように転調!!

 

さらに、ずっと激しくせず、静かなところと激しいところの差をしっかりつけて

よりダイナミックになるように工夫した。今までは比較的、「激しいor静かの一辺倒」だったから。

 

……まあ、これらの作曲・編曲全部、発表の1日前に考えたことなんだけど(笑)

つまりは、「エモさ」を詰め込んだ、ってこと。

 

ヨナオさんからのアドバイス

実は3月7日より前に、曲製作についてヌビアが師匠(とあおぐ)ヨナオケイシさんに助けを求めた。

初めてちゃんと作曲の教えを乞うたかもしれない。

 

その時3×4×Sの曲についても相談して、

こんなアドバイスを頂いた。

 

『2人とも、ものすごい技術を持っているから、「ビートをなくす」ことを取り入れてみてはどうだろう?』

それが実現したら、いよいよ誰も追いつけない領域になるはず、と。

 

そう、本来僕らは「メトロノームやドラムを聴きながら、一定のリズムの中に納まるような演奏をする」現場で弾いてきたわけではないはずなんだ。

チェロはビート感をなくすことが一流のソリストへの第一歩だし、三味線なんて最もビート感に関係ない楽器。

 

 

なのになんで、ビートに囚われているの?

一定のリズムで弾く必要はないでしょう、と。

 

 

なのでそのために、僕らは冒頭と最後でビートを外すことに挑戦した。

これはお互いが息を見て、以心伝心にならなければ実現しない。

 

でもそれができるはずだ、3×4×Sなら。

 

 

さらに、その冒頭と最後は「無伴奏チェロ組曲」が隠れている。

この意味は、分かる人にだけ分かればいい。

 

さいごに

 

そんな『Re:Birth』のお披露目、いかがだったでしょうか。

これが皆さんのお手元に届くまでには、もう少しお時間を頂戴しますね。

 

3×4×Sのファンサイトのサービスも、ここから勢いを加速したいと思います。

それでは!!

 

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